skillkills – ILLGENIC

skillkillsのサードアルバム「ILLGENIC」の録音、ミックスを君島が担当しました。前作BLACK MUTANTはミックスの下ごしらえまででしたが、今回はフルにファイナルミックスまでやらせてもらいました。
自主レーベルを立ち上げてのリリースです。マスタリングはフロートスタジオ益子樹さんです。

録音メモは、実はTOOSMELL Recordsの特典冊子に書いてしまったので、重複してもあれなんで非常に細かいテクニカルなあれを書きます。ベースギターにフォーカスしてみます。

ベースの音はマイクを3本、あとはDIなので、1テイクにつき合計4トラック使っています。
プラグインのアンプシミュレータみたいなのは使わんすね。

さて、楽しい楽しいマイキングですが、無指向性のマイクを2本、超低域の周波数特性と位相特性がいいやつです。あとは、双指向性のリボンマイクを、グリルネットを外したスピーカーの真ん前に立てるというか突っ込むという、じつに非常識なマイキングですが、スピーカーのエッジが震える細かいニュアンス「だけ」を録るのに成功しましたので大いに(普通に)ミックスで活躍させました。DIのラインの音はうっすら使いました。
DIもすばらしい特性で大好きなモデルですけども、ベースギターにおけるマイクとDIの混ざりのよしあしは、プレイのスタイルという要因が極めて大である、そんなふうに思います。

使用した3本のマイクはとても位相特性とキャラクターの相性がいいので、マイクの配置は若干の試行錯誤ですぐに混ざりました。EQはほとんどしてないです。
録るときマイクの周りに毛布まるめておいたりもしました。これでさらに低い音まできれいに録れるようになりました。

そんなこんなで低音がきわめて豊かなファイナルミックスとなりました。ポップな音にまとめてくれた益子さんさすがです。

(君島)